保育士が出来る食育とはどんなことか


保育所保育指針において食育の推進についての記述がある通り、乳幼児期にふさわしい食生活を送れるような保育が求められます。では実際にはどのようにして食育を子どもに伝えればいいのだろうか、要点をまとめました。

保育園児のお食事

○保育士が関わる食事は1食+おやつの2回

以上児の保育では昼+おやつ、未満児では昼+おやつ(午前、午後)と保育士が関わる食事はとても多く、保護者に次ぐ食事の関わりを持つ立場となります。だからこそ食育をきちんと理解して子どもに伝えることが求められます。では食育の知識とはいったいなんでしょうか。「命をいただくこと」「行儀やマナー」というちょっと難しいことでしょうか。もちろんそういった事も幼少期からは重要なことです。特に食事のマナーに関しては集団生活だからこそ身に付くことも多くあります。でも保育士に求められる食育ってそればかりではないのです。

 

○食育の基本「楽しく食べられることへの配慮」

何より大事なのは、子どもが給食(弁当)を楽しく食べることが出来るかです。つい大人になると「残してはダメ、大きくなれない」と言ってしまいがちです。頭ごなしに言われれば、子どもにとって食事は苦痛なものになってしまいます。「残してはダメ」ではなく、残さなくていい、食べられる量に加減してみることで子ども自身に「食べられた」という達成感を味あわせることも食育の一環と言えます。

もし食べられなくても、一食のうちの一品や特定の食材など限られたものを食べられなくても、成長を阻害するわけではないので「食べられなくても大丈夫、次はまた頑張ろうね」という気持ちで対応してあげることが幼児期の食育には必要です。

 

○食育の基本「年齢別の対応」

保育園には様々な年齢の子どもがいます。異年齢や縦割り保育などでも食育はもちろん出来ます。ただ気を付けなければいけないのが、年齢ごとに応じて働きかけの内容は変えることが必要です。でも基礎としてある「楽しく安全に美味しく食べる」は変わりませんから、年齢に応じて配膳の手伝いなどを積極的に取り入れると年上の子はさらに自覚が増し、年下の子は上の子をお手本にもっと頑張れるようになります。食育としての相乗効果の期待も出来ますよ。

(記事を書いたひと:高知県 30代後半 女性 保育士)

いかがでしたか。「食育」と聞くとつい身構えて、教えなければいけない!と思ってしまうかもしれませんが、食事は人間の生活の基本ですから子どもが楽しくしっかり食べられるように、無理のなく頑張れるような目標を設定しながら日々の保育に役立てて欲しいと思います。

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